小さく軽いけど、よく写る標準ズームレンズ
皆さんこんにちは。びおごんです。
カメラを始めるに当たり、まずは標準ズームレンズをお探しの方が多いと思います。
よくわからないから、カメラ本体に付属しているズームレンズキットでいいや!と考えがちですが、今回はそんなあなたにコスパが高い標準ズームレンズのご紹介です。
富士フィルムユーザーの方は、本記事で紹介するフジノン XF18-55mmF2.8-4 R LM OISがオススメです。私も長く愛用しています。
フジノン XF18-55mmF2.8-4 R LM OISは、
✔標準ズームレンズの中で開放F2.8〜F4と比較的明るいレンズで、小さく軽い!
✔小さなボディで広角27mmから中望遠82.5mm(35mm換算)をカバーできる(普段使用するシーンの80%程度はカバーできる)
✔手ぶれ補正機能付きで、室内でも手ブレが少なく撮影できる
といった特徴があります!
以下詳細に解説していきます。
★標準ズームレンズの中で開放F2.8〜F4と比較的明るいレンズで小さく軽い!
レンズの絞り値については別記事で紹介していますが、単焦点レンズと比較してズームレンズは開放絞り値が暗い傾向があります。(望遠端がF5.6など)
開放絞り値を明るくしようとすると、どうしてもレンズ本体が巨大になったり、光を多く取り入れるため大口径のレンズ(ガラスの塊)を使用することになりレンズの重量が増加しがちです。
一方で、今回紹介するフジノン XF18-55mmF2.8-4 R LM OISは、大きさがø65mm × 70.4mm(広角18mm時)と比較的小柄で、重量も310gとズームレンズとしては軽量です。
※広角〜望遠まで全て開放絞り値がF2.8の高級レンズもありますが、重量が700~900gとなり本レンズの2倍以上・・・
折角一眼レフより軽く小さいミラーレス一眼カメラを使用したとしても、レンズが巨大で重量級になると首からカメラをぶら下げたときにレンズが下を向き、首に非常に負担がかかりがちです。
なお、本レンズを富士フィルムX-pro2に装着して首からぶら下げた場合、下記図1のようなイメージです。
レンズの長さの関係でカメラが少々下を向きますが、実際数年使用してきてこの程度なら許容範囲、という印象です。

図1 カメラを首からぶら下げたときのイメージ
(フジノン XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS+富士フィルムX-pro2)
★小さなボディで広角27mmから中望遠82.5mm(35mm換算)をカバーできる
フジノン XF18-55mmF2.8-4 R LM OISは、35mm換算(35mm換算の意味がわからない場合は別解説記事を参照)で広角27mmから望遠82.5mmまでカバーできるレンズです。
コンパクトな割に軽いレンズのため、35mm換算で150mmや200mmといった望遠領域まではカバーできませんが、広角27mmから望遠82.5mmで日常の撮影の80%程度はカバーできます。
広角27mmから望遠82.5mmってどの程度の範囲が写るの?というイメージがわかない方も多いと思うので、下記図2にそのイメージ画像を掲載します。

図2 広角27mmから望遠82.5mmで撮影できる範囲のイメージ
この範囲が写れば、普段旅行などに持って行く分には十分ですよね。
なお、お子様の運動会で競走しているときのシーンを撮る場合や野鳥撮影をする場合、空を飛ぶ飛行機を撮影するときなどではこの望遠領域では全然足りませんので、別の望遠レンズもしくは高倍率ズームレンズ(標準ズームレンズよりも画質は劣りやすい)を使用する必要があります。
★手ぶれ補正機能付きで、室内でも手ブレが少なく撮影できる
フジノン XF18-55mmF2.8-4 R LM OISの名前の内、「OIS」は手ぶれ補正機能付きのレンズであることを示す記号です。
手ブレ補正機能付きレンズとは、レンズの中に手の振動による画像のブレをキャンセルする機能を有するレンズのことです。
人の手のブレに応じて中のレンズが動くので、撮影時ファインダー(カメラののぞき窓)もしくは背面モニターから画像を見たときにブレが少なく見えます。
そのため、撮影時にもしっかりと撮影対象を捉えることが可能です。
また、手ブレ補正効果が3.5段分ある(例えば、3段の補正効果:シャッタースピードが1/15秒しか出ない室内で、3段の補正効果がある→1/15→1段→1/30→1段→1/60/→1段→1/120となる。2の3乗倍=8倍早くシャッターを切れているのと同様の状態という意味)
ので、室内で撮影する際にも手ブレを少なく撮影できるので非常に効果的です。
上記のような特徴のほか、フジノン XF18-55mmF2.8-4 R LM OISは
・LM(リニアモーター)を内蔵しており、AF(オートフォーカス 自動ピント合わせ)が静かで早い。
・絞りリングを搭載しており、レンズのリングを回すことでレンズの絞りを迅速に変更することができる(レンズに絞り値は書いていないので、カメラ内のモニター等で現在の絞り値を見る必要がある)
といった特徴もあります。
●カメラを購入する際の最初の標準ズームレンズに選ぶ
●旅行用に小さく軽く良く写る標準ズームレンズがほしい
●普段は単焦点レンズを多用しているけど、動く被写体を撮るときや撮影する時間・チャンスが極めて限られる場合に活用できるレンズがほしい ←私の場合
といった方にオススメのレンズです。
結論フジノン XF18-55mmF2.8-4 R LM OISは、
✔標準ズームレンズの中で開放F2.8〜F4と比較的明るいレンズで、小さく軽い!
✔小さなボディで広角27mmから中望遠82.5mm(35mm換算)をカバーできる(普段使用するシーンの80%程度はカバーできる)
✔手ぶれ補正機能付きで、室内でも手ブレが少なく撮影できる
ということから富士フィルムのカメラを使用する皆様にはオススメなレンズです!
以下、私がフジノン XF18-55mmF2.8-4 R LM OISで撮影した写真をいくつか掲載します。

青空に浮かぶ雲の形が美しかったので撮影。広角端で撮影。

望遠端かつ最近接距離で絞り開放にて撮影。写真の周辺部の解像が少し甘いが、中心部はよく写っている。ボケも滑らかです。

道に落ちる木漏れ日がキラキラと美しかったので白黒で撮影。(広角端)中心部の解像が素晴らしい。